コラム

COLUMNほうれい線やタルミは切開フェイスリフト術で確実に解消。他の治療法との違いも詳細に解説

ほうれい線の悩みはセルフケアではなかなか解決する事が難しく、美容整形で解消したいというご要望を多くいただきます。
顔のたるみなど、エイジングサインのケアにはいくつかの方法がありますが、その中でも特に効果が確実に得られる方法はやはり切開を伴うフェイスリフト術です。
しかしフェイスリフト術は術後のダウンタイムが長いなどデメリットもあり、もっと手軽な方法である糸リフトやHIFUといった治療法しか検討していないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は候補から除外されてしまいがちなフェイスリフト術について、詳しく解説いたします。これまで検討から除外してしまっていた方も、フェイスリフト術をお悩み解消の治療候補としていただければ幸いです。

フェイスリフト術とは?

フェイスリフト術は、顔のタルミやシワといったエイジングサインを解消する治療方法の一つです。
いわゆる「若返り」を目的とした治療の中でも特に効果がはっきりと得られやすく、「10歳は見た目年齢が若返る」とよく表現されます。

顔のリフトアップを目的とした治療には、皮膚の切開を伴わない「糸リフト」や「ヒアルロン酸注入」などの外科的処置の他に、超音波やRFの照射のみで行う「HIFU(ハイフ)」や「サーマクール」など様々な方法がありますが、フェイスリフト術は皮膚を切開して直接持ち上げる事で、より確実に顔のたるみやシワを改善する事ができます。

フェイスリフト術の方法

フェイスリフト術は、簡単に言えばこめかみ部分から耳の前方あたりの皮膚を切開し、皮膚を引き上げてから縫いとめる術式です。

ただし、注意が必要な点として皮膚は顔の表情筋などと癒着していますので、単純に皮膚に切れ目を入れれば引き上げられるというものではありません。フェイスリフト術を行う際は、切開した場所から皮膚を引き上げたい位置に向けて丁寧に皮膚を剥がしていく必要があります。

また、この時のポイントとして顔にはいくつかの「リガメント」と呼ばれる部位が存在しています。
リガメントは骨と皮膚を繋ぐ強力な靱帯の事で、そもそも組織として土台となる筋膜などとの癒着が弱い皮膚をしっかりと支えるために、顔の複数個所に点在しています。
フェイスリフト術の範囲で影響があるリガメントには例えば「咬筋」部分のリガメントや「下顎」部分などがありますが、リガメントをそのままにしておくと充分な引き上げ効果が発揮できない場合などがあるため、必要に応じてリガメントの切り離しも行います。

こうして皮膚が動かしやすい状態にしてから、顔のタルミを解消するように持ち上げて、余分となった皮膚を切除してからしっかりと固定する方法がフェイスリフト術です。
縫合はリガメント部分や皮膚の切開箇所などを必要に応じて行います。
皮膚を直接持ち上げて固定するため、ほうれい線やマリオネットラインといった深いシワや顔のたるみなどの加齢によって生じるトラブルを確実に解消する事が可能で、糸リフトやヒアルロン酸といった、定期的に繰り返す必要がある治療ではなく、1回で悩みを解消したいという方に特に適している治療法です。

フェイスリフト術は術後のダウンタイムが長い

前述の通り、フェイスリフト術は皮膚の切開を行い、また顔の皮膚を広い範囲で剥離させてから行う治療となりますので、皮膚がしっかりと癒着して固定して傷跡が見えなくなるまでの「ダウンタイム」が必要となります。

とくに手術の直後については皮膚をしっかり癒着させるために包帯やフェイスバンドでの固定が必要となる事もありますし、縫合箇所についても抜糸までの1週間程度はそのまま糸が残る状態となりますので、手術直後から普段とほぼ変わらない生活を送れる「糸リフト」などの治療と比較すれば術後の制限が多い治療だといえます。

また、皮膚の剥離などは適宜止血を行いながら手術が進められますが、それでも出血を完全におさえる事は困難であるため、術後しばらくの間は内出血などによる副作用も生じやすいです。

見た目だけではなく、治療の後はしばらく筋肉痛のような痛みが生じやすいため、痛み止めなどを服用しながら回復を待つ必要があります。

フェイスリフト術はリフトアップ効果、アンチエイジング効果としては非常に強力な一方で、こうしたダウンタイムや副作用のリスクが他の治療と比べて大きいという点から、治療を躊躇する方が多い術式であるといえます。

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フェイスリフト術は医師の技術力による差が大きい治療

フェイスリフト術は医師の経験や技術力による差が非常に大きい治療です。

皮膚を丁寧に剥離する技術力

フェイスリフト術では、皮膚をしっかりと持ち上げるために丁寧に剥離を行う必要があります。
この皮膚を剥がしていく技術が高ければしっかりとリフトアップしやすくなりますし、組織に余計な損傷を与えずに剥離する事ができれば術後の回復も早める事ができます。

丁寧に縫合する技術力

たるみを引き上げながら縫いとめるフェイスリフト術では、縫合を強力かつ丁寧に行う必要があります。
縫合がしっかりと行われていれば術後に皮膚がズレてしまうなどのトラブルも防げますし、何よりも傷跡が目立たず綺麗な仕上がりにする事ができます。
縫合は髪の生え際などに合せて目立たない位置で行われる事が殆どですが、技術力の高い縫合で手術が行われていれば殆ど傷跡が分からないような仕上がりになります。
医師の縫合技術はなかなか分かり難いものですが、切開を伴う症例写真での傷跡の度合いや、形成外科専門医の資格保有かどうかなどが一つの参考になるでしょう。形成外科専門医の資格保有医師は丁寧な縫合を得意とするケースが多いです。

医師のデザイン力とカウンセリングの丁寧さ

タルミを持ち上げるだけなのであまりデザイン力はいらないのでは?と思われるかもしれませんが、顔の形に合せて皮膚をどの方向に、どの程度引き上げるかといった細かなデザインが仕上がりの満足度や、術後にまたタルミが進行しやすいかどうか等に大きく影響します。
最適なデザインを行うためには医師の経験が重要ですので、症例経験の多い医師や、症例が豊富な医師の元で研鑽を積んでいるような医師の治療が良いでしょう。

また、他の美容整形術と同じように術前のカウンセリングも非常に重要です。
肌の状態をしっかりと確認しながら、どの程度の引き上げが可能なのか、どんな悩みを解消したいのかなどをしっかりと医師と患者様の間で共有し、明確に仕上がりのイメージが出来てから治療を行わないと「想像と違った……」という結果になる可能性も高くなります。
クリニックによっては治療前のカウンセリングの大半が医師ではなく、まして医療関連の資格も持たないカウンセラーが行っており、医師による診断や説明が不十分なままとなってしまうという事もあるようですので、じっくりと医師と相談できるクリニックを選ぶ事が成功のカギといえるでしょう。

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フェイスリフト術の効果も永続的ではない?

一般的に、フェイスリフト術の効果は10年ほど持続するといわれています。
「皮膚を切開して持ち上げているのに永続的ではないの?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、この10年間持続するというのは「治療の効果が失われる」という意味ではなく「治療後に年齢を重ねる事で再びタルミなどが生じる」という意味です。

フェイスリフト術は皮膚を直接持ち上げてタルミをリセットする事が出来ますが、肌の老化を止める事はできません。
そのため、そのまま年を重ねていけば肌のタルミは進行していきますので、10年程度が経過すると「治療前」と同じようなタルミ状態に戻って行く可能性が残ります。
もちろん治療を行わなければ更にタルミが進行していた事となりますので、同じ年齢で見れば「見た目年齢が10才若返っている」という効果が無くなるわけではありません。

注意点として、フェイスリフト術は何度も繰り返し行える治療では無い事があります。
フェイスリフト術では余分な皮膚の切除なども行っていますので、たるんできたらその都度治療を行うという事は現実的ではありません。

フェイスリフト術で老化をリセットした後は、糸リフトやHIFUなどの治療も取り入れながら肌のたるみが進行しないようにケアを行うといった組合せを行う事で、効果的に若々しい肌を維持しやすいといえます。

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フェイスリフト術以外のリフトアップ治療について

フェイスリフト術以外の手法について、それぞれの特徴やおススメの取り入れ方をご紹介します。

糸リフト

糸リフトは医療用の溶ける糸を使って、肌を内側から引き上げる治療法です。
こめかみあたりから注射器のような道具を使って糸を挿入する方法で行われ、1週間程度は入浴など日常生活上での軽い制限がありますが、基本的には治療後すぐにいつも通りの生活を送る事ができるといった手軽さが人気の理由の一つ。
リフトアップ効果についても、糸による直接の引き上げ効果と、糸の周囲に「コラーゲン」などの組織が作られる事による引き締め効果といった両面が発揮されるため、ほうれい線やフェイスラインのタルミ解消治療として有効です。
一方で、挿入した糸が溶けてしばらくすると効果が無くなる事から、1~2年程度で元の状態に戻ってしまう点や、頬が大きく垂れているなど重度のタルミについては糸リフトだけでは解消が難しい点などがデメリットとして挙げられます。

フェイスリフト術はタルミが大きい40代以降からが適応となるケースが殆どで、30代など若い頃はあまり推奨されない事も多い治療ですが、糸リフトは30代頃から始めて、タルミを予防する効果として取り入れる事などもおすすめです。

ヒアルロン酸注入

体内にも存在するヒアルロン酸を適度な硬さにした製剤を注射し、肌を内側から持ち上げる治療法です。
注射だけの手軽な方法で、ダウンタイムがほぼ存在せず、すぐに効果を実感できる点が人気となっています。
一方で、注入後は徐々に体内に吸収されていくため、半年から長くても2年程度で元の状態に戻る治療法で、効果の持続には定期的な治療が必要です。

肌の内側からボリュームを作り出す方法のため、ほうれい線の溝を埋めたり頬のハリを作ったりといった方法でエイジングケア効果を得る事が可能ですが、タルミを引き上げるなどの効果ではないため、解消できる悩みとそうでないものがあります。
また、場合によってはタルミを余計に目立たせてしまう事などもありますので、症例経験の豊富な熟練の医師による治療がおすすめです。

HIFU(ハイフ)

高密度焦点式超音波という技術を用いて、肌に傷をつける事なく深部の「真皮層」や「SMAS」に熱エネルギーを与える治療法です。
真皮層やSMASに熱が加わると、組織に熱収縮が引き起こされる他、ヒトの持つ再生力か活発に働いて細胞の代謝が活発となり、肌のハリを作る「コラーゲン」や「エラスチン」といった成分が活発に作られるようになります。

肌のタルミは加齢によってこうした成分が減少する事が原因の一つとなるため、HIFUによる刺激で生成が促進されると肌にハリが戻ってエイジングサインが軽減します。

治療によるコラーゲン増産などの効果は数か月程度の持続であるため、リフトアップ効果を持続するためには3か月から半年に一回程度、治療を繰り返す必要があります。

また、大きなタルミについては肌やSMASの引き締めだけでは改善が難しいため、しっかりとタルミを解消したい場合はやはりフェイスリフト術などを一度行う必要があります。

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大きなタルミは一度フェイスリフト術でリセットするのが最適

加齢によってできたフェイスラインの大きなタルミは、肌のハリを向上させる治療やケアだけで解消するのは困難です。
フェイスリフト術は術後もしっかりとしたケアが必要などの注意点もありますが、確実に見た目年齢を若返らせる事が出来る術式です。
城本クリニックでは、形成外科専門医や美容外科専門医など治療の技術力が高く経験豊富な医師が揃っておりますので、治療について興味をお持ちの方は是非お問い合わせください。
治療を受けるとどのくらい若返りが可能なのかを知りたいなど、まずは話を聞いてみたいという内容でも大丈夫ですので、お気軽にご相談ください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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